Last Wing




彼女はゆっくり頷き、近くのイスを指差し、座るよう勧めてきた。



「あ、さんきゅ。で、えー…と、この前のことなんだけどさ、」


彼女はいつものように表情をなくした。


……いつもよりは、柔らかく見えるけど



「俺、ひでぇこといっぱいしたしさ、」


所々詰まるように話す俺をじっと見つめ、言葉の続きを待つかのようにその瞳に俺を映し出している。



「つまりさ―…、」


上手く言葉がまとまらず、彼女も眉をぴくりと動かした。


「……………悪かった」


……これが一番伝えたいことだった。