無理を言って、集中治療室の前に来た。 ガラスの向こうには 懸命な医師たちと 苦しそうな…あの子 ガラスに爪をたて、頭を垂らす。 今 君が 目を 覚ますのなら 俺は どんなことだってするよ、 まだあの日の夜のお礼とか言ってねぇだろ まだ君の名前も呼んだことねぇ それに、 笑った顔も見てねぇんだよ なぁ、俺ら、まだ会ったばっかりじゃん これから、どんどんお互いのこと知っていきてぇじゃん 俺、君の声だって聞きてぇんだよ