Last Wing




「なんですか、これ」

「沙耶香の日記みたい。中は見てないから分からないけど、多分そうよ」

「そっ…そんなん俺が見るわけには…」


手をブンブン振って、断るが美音母は笑顔で渡してくる。



「この日記を読んでいいのは、きっと沙耶香と美音だけだろうから」

「俺…」

「私の中で美音と祐樹くんはイコールなの」


そう言われた言葉がくすぐったくて、俯く。



ゆっくりしてってね、と言って美音母は部屋から出ていった。




大きく息を吸い込んで、1ページ目をめくった。



さやかさんが生きた日々を少しだけ見せてもらおう。