「俺はさやかさんに会ったことないから、本当はどうかは分からないんですけど」 墓石の周りを囲む花たちが返事をするかのようにふわりと揺れた。 「美音の話を聞いてると美音が大好きで、美音の一番そばにいて、一番の味方…だったんだなって思ったんです」 美音を一番に応援して 笑顔で包み込んでくれていた人。 きっと、それが…さやかさんだ。 「そんな人が…最後に美音を縛り付けたり…するでしょうか?」 俺には、美音とさやかさんの約束が単なる約束ではなく縛り付ける鎖にしか見えないんだよ。