瀬那のプレゼント無駄にしないからね。





汗が垂れて、地面にあたしの走った跡を残していく。



でも、走り出した足は止まらない。
体が軽いんだ、すっごく。


空が、近く感じて
体が、軽くて
そして……



喉に手を当てる。

ねえ勘違い、してもいいの?




瀬那がくれたプレゼントは





鳥籠の鍵だ、って。