急に気管が詰まったかのように、呼吸の流れがなくなる



「……っ…は……はぁっ…」

「美音ちゃん……?」

「…………っ?」


まるで、肺が鉛の固まりになったみたいに機能してくれない。



「………っは……っ」


目の前も擦れてきた


「誰かぁっ!!美音ちゃんが!」


あぁ、死ぬってこんなカンジなのかな、


「……………っ」


暗やみの渦に巻き込まれ、あたしは意識を手放した。



    『忘れないで』




忘れない
忘れないよ、ぜったいに

約束ちゃんと守ってるよ








     お姉ちゃん