Last Wing




──ポタ、



瞳から溢れた涙がページに染み込んで、丸い跡を作り出した。


ぜんぶ、ぜんぶ…あたしのことばかりじゃない。


美音、美音って。


全部あたしばっかりじゃない。



ねえ、お姉ちゃん。



あたしが笑ってるとき
お姉ちゃんも一緒に笑ってくれてたの?

あたしが泣いているとき
お姉ちゃんも一緒に心の中で泣いて、顔には笑顔を浮かべて慰めてくれたの?

あたしが怒っているとき
お姉ちゃんも一緒に心の中で怒って、あたしの怒りを全身で受け止めてくれてたの?



次のページを捲ると、この日は一日に何回か書いたのか色々書き込んである。

…日付はあの日だった。
翼が…なくなった日………。




神様がお姉ちゃんを盗った日。