なお、見続けるあたしに苛立ちを覚えたのか彼は語気を荒げる。 「お前だって喋ろう、としてねぇじゃねぇかよっ!」 「………………!」 「川嶋くんっ、それは!」 泣きそうな顔をしている彼には、もうブレーキが効かなくなってる 「じゃぁ、お前だって…っ話してみろよっ!」 彼があたしの心に縛りついている鎖をがちゃがちゃと揺らしているような感覚が全身を駆け巡る。 今まで、誰も、触れなかった、 鎖が 引きちぎられそうだった