体調は?だとか色々聞いてくる看護師さんの話は右から左へと聞き流していた。 「あ、そうだわ。今朝、郵便が届いたのよ」 ………郵便? ああ、瀬那が何か送ってくれたのかな。 「今、持ってくるわね」 ワスレルナ。 私ヲワスレルナ。 ワスレルナ、ワスレルナ、ワスレルナ。 ───忘れないで 約束を守るためには、何か犠牲を払わなくてはいけない。 それが、あたしにとって声であり、翼であっただけだ。 祐樹、ごめん。 やっぱり祐樹の隣には行けません。