Last Wing




「美音ちゃん…っ、やめよう!!やっぱり無理矢理はよくな」


ダンッ!


机に手を叩きつけて、先生の言葉を遮る。


今までこんなにも感情を露にしたことがないからか目を見開いて、あたしを見つめる先生に無理に微笑んだ。



大丈夫です。
頑張りたいんです。



再び息を整えて、口を開き、喋ろうとした時だった。



キ─…ン


金属音が身体中に鳴り響いて、1つの場面が目の前に広がった。



降り続く雨。
鳴り止まないサイレン。
辺りを染める赤。


『わす……れ…な…で
み…のん……
やく…そ…く…して…?』



あたしは、意識を手放して暗闇に落ちていった。