「美音ちゃん、こんにちは」 こんにちは、と声にならない挨拶を返す。 そして大きな窓がある真っ白な部屋に椅子が2つだけ、と何とも不思議な空間に佇んだ。 「座って?おしゃべりしよう」 ここは真っ白だから、疲れない。 祐樹の色がないのは…少し悲しいけれど。 「美音ちゃん、今までずっと心理テストみたいなカウンセリングだったけれど普通の診察を受けたいって本当?」 はい、と頷いて強い視線を先生に投げ掛ける。 遠回りしている暇なんてないから。