「じゃ、もう行くな?」 祐樹が荷物を持ち直して、あたしはその隣で深くお辞儀。 「気を付けてね!美音ちゃん」 「祐樹、何するかわからないから!」 「おい」 あたしは笑って、それに応えた。 祐樹が拗ねたように家の前の通りに出てバスを探しにいった。 あたしは、まだ名残惜しくて俯いたまま祐樹のお母さんたちの前に立ち尽くしている。 「美音ちゃん」 優しくそう呼ばれて顔を上げると、お母さんに抱き締められた。