「バラで良いのか?」
うん、と頷きバラを石碑の前に置く。
…お姉ちゃん、つれてきたよ。
隣を見ると、目を瞑って手を合わせる貴方の姿。
何でかな、泣いちゃいそうだよ。
ゆっくりと祐樹は目を開けて、じっと石碑に刻まれたお姉ちゃんの名前を見つめてる。
「初めまして、川嶋祐樹です。美音…さんと同じ病院に今入院しています。えっと…美音さんのこと…」
急に祐樹が真っ赤になって口調がしどろもどろになった。
「?」
俯いていた顔を上げて、決心したように口を開く。
「心の底から大事に思ってて、…自信を持って…愛してる、と言える存在です」

