Last Wing




だいすき、祐樹。


幸せなのも束の間、またあの事を思い出して顔が歪む。



「……美音」


包帯もない足。松葉杖も…使ってない。


「美音、2人で出掛けようか」


あたしは、咄嗟に顔を上げて祐樹を凝視した。


「ははっ、目ぇ真ん丸!」

キラキラ笑う祐樹。だけど、あたしはさっきの意味がよく分からない。



「分かってないっぽい」


……だって、分からないもの。



「美音と俺、ふたりだけで出掛けんの。…行き先は、内緒でね」