自分を愛してくれる人が傍に居ると、こんなにも世界は美しい。



《祐樹》


振り向いて微笑んでくれる愛しい貴方。
自然につながれる手。
重なる体温。



奇跡みたいな
夢みたいな
リアル。



《リハビリ終わったの?》

「うん、もうだんだんリハビリ減ってきたんだ」


松葉杖一本だけで歩く彼の足を見て、目を細める。



《治ってきたんだね》

「あと、もうちょっと!」



キラキラした貴方は一番眩しい。