結局、その日は帰ってもらったが『明日も来ます』なんて言い残して帰るという後味が悪いものとなった。 「ごめんな…美音」 俺には力なんてもの、全くないから君を傷付ける存在から守ることすらできていない。 柔らかな髪を頬から避けて、そっと撫でる。 「美音、急がなくて…いい」 早く起きて、なんて言ってしまったけれど。 「今は、ゆっくりゆっくりと休んで?美音」 そして、次目覚めた時は俺が沙耶香さんに負けないぐらいの存在で包んであげたいんだ。