夢を見た。 美音が俺の目の前にいるのに、美音は全く気付かなくて。 そして、ついには暗闇の方向へと歩いていってしまう。 美音!美音!と叫んでも届かなくて。 ――見えなくなってしまうんだ その時、頭の中に鋭いサイレンの音が鳴り響いて、ばっと目を開けた。 「……サイレン…?」 フェンス越しに病院の入り口を目を凝らして見る。 救急車がすごい勢いで入ってきて、何人かの看護士さんと先生たちが停車した救急車の後ろへ回る。 そして、中から人が乗った担架が運ばれてきた。