空を見ても辛くなくなったのは、何時からだろう。




ケガが回復に向かってるのも、理由のひとつなんだろうけど一番の理由は、


「美……音だよなー」


だと断言できる。



一番最初は感じ悪くて、ムカついて。第一印象なんて最悪だっただろうに。


いつのまにか心の大部分を占めるほどの存在となっていた。



笑った顔

泣いた顔

怒った顔

拗ねた顔



みんなみんな愛しくて、大切で。


はっきりとは口にしたことがないけど



「好きだよ、美音」



妖精のような儚い君が消えてしまうのが一番、今は怖い。