二年ぐらい経ってから、喋ってみようと思って声をだそうとしたの。 やっと笠置美音が世間から消えていって、あたしの存在を知って、あたしの声を知ってる人がいなくなってきた。 今だ、と。 あたしの声が、ふたりのモノになった瞬間は今だ、と。 ―――――信じていた。 だけどね、でないんだ …だせないの。 本当に神様にお姉ちゃんと共に飛び回ろうと思った大空への切符を。翼を。 奪われてしまったの。