そのまま家を飛び出して、泣きながら街を歩いた。
……今、思えば、あれが初めてだったわ。両親に歯向かったのは。
『そう、その花をちょうだい。え?多すぎる?いいのっ!豪華な方がいいじゃないっ』
そんな声が聞こえたから、ふっとむかい側の道路を見たら花屋にお姉ちゃんがいたの。
『あ!この花も綺麗ねっ』
さっき、あんなこと言ったのに。まるで、何もなかったかのように笑顔で。
あたしは、ボロボロで
お姉ちゃんは、キラキラ
あたしは、歌うだけの娘で
お姉ちゃんは、大切な娘
あたしは、人形で
お姉ちゃんは、……………人間

