「今回の願いは、俺は聞けない」 強い視線を俺にぶつけてきて、瀬那は目元にかかった髪を掻き分ける。 「お前さ、美音の何を知ってんの」 「!」 「たった1ヶ月と少しで美音の何がわかったんだよ」 身体が一気に冷えていく。 「美音の苦しみも何もわからないくせにわかった振りなんかすんなよ!」 瀬那が泣きそうに顔を歪めた。 「生まれて出逢ってから…ずっと、15年間大切にしてきたんだ。」 俺、が知らない、美音、の、世界。 「美音の目、覚まさしてやる」