美音が出ていったあと、いきなりしん、となる病室。 「あ、あのさ…」 「お前、なに?」 「は?」 今、どっかから低い声聞こえなかったか? んん?気のせいか? 「聞いてんの?」 「えっ…瀬那?」 「馴れ馴れしく呼ぶな」 ちょ、こいつ誰?さっきの優しい瀬那くんどこ! 「呼べっつったの、お前だろ!」 「美音の手前だから。」 柔らかそうな髪をさっ、と掻き分けてベッドの近くに飾られているファレノプシスを見つめた。 「で?お前、なに?」