柔らかそうな髪を風に揺らしながら、茶色がかった瞳が俺を捉える。 誰よりも先に口を開いたのは、俺でもなく美音でもなくアイツだった。 「美音、誰?」 はっ、としたように美音が跳ねてトークノートに書き込む。 《祐樹!病院で知り会ったの》 にっこり、と笑う美音にアイツは微笑んだ。そして、俺に視線を向ける。 少しばかりの敵対心を感じたのは気のせいじゃないはず。 「はじめまして、瀬那です。」 かすかに火花を散らす俺たちの横で美音はいつも以上に笑っていた。