「あんだけ、一緒にいたらバレバレに決まってるよ!で、どうせその辛気臭い溜め息の原因も美音ちゃんなんだろ」
どうせってなんだよ!
突っ込みたい箇所はたびたびあるけど、今は気にせず悩みをぶちまけようと思う。
「あんさー、ファレノプシス?って花知ってる?」
「ファレノプシス?」
昨日、あの花が送られてきてからずっと頭から離れない。
だって、あんな顔で笑うから。
だって、あんな優しい目をするから。
離れる、わけねぇじゃん。
「しかも…例の日って今日だしなぁ」
だから怖くて美音の病室に行けなくて、こんなとこにずっといるわけだ。

