「なんて……花?」 《ファレノプシス》 綺麗だな、もすごいな、も言えない。 幸せを表してるかのような表情を浮かべている美音に素直に称賛の声なんてかけれない。 《こんな殺風景な病室に、似合わないのにね。買うとき、恥ずかしかっただろうな。》 そう言いながらも、優しく微笑む美音。 今、君の、心は、誰が、占めているの。 《ついに、明日!だって。》 花に添えられたカードに書かれた文字を読んで、再びふわりと微笑む。 君の心と俺の心は反比例しているよ。