ごめんなさい 何も言うことができなくてごめんなさい あたしの声がちゃんと出たら祐樹を、あんな悲しい顔させないで済んだでしょう。 喉に手をかけて、少し力をいれる。 「………っ」 ごほごほっと咳き込む自分が滑稽で。 ……馬鹿みたい。あたし。 まだヒリヒリする右手を見つめる。 祐樹の、友達を…殴っちゃったのよね。 祐樹、謝ってるのかな? あたしの、代わりに。 勝手に怒って、ぶって、飛び出して。 迷惑以外の何物でもないじゃない。