「うん、……天使そのものだった」 目蓋の裏にあの姿を映す。 《なんで、天使?》 「見えたんだよ、確かに」 あの時確かに見たんだ。 「あの子の背中に生えた真っ白な翼を、見たんだよ」 どこまでもどこまでも飛んでいけそうな翼は惜し気もなくあの女の子を守るかのように包み込んでいた。 鈴の音のような歌声に真っ白な翼を持った天使は俺を励ましてくれたんだ。 「あの声と同じなんだよ、」 もう一度プレーヤーを撫でる。