Last Wing




《……聴くのがない》

「ちゃんと持ってきてあります!」

《準備いいんだね》


さっきから顔をあげないのが気になるけど、俺は手早くコンセントをさした。



「よし、さいせ…」


美音の腕がそれを阻むように伸びてきた。


《待って》


今まで見たことが無いほど強い表情をした美音に目を見開く。



美音は、落ち着くように深呼吸を何回かして、まだ少し震える指をCDプレーヤーの再生ボタンへと導いた。