「こらっ!!あたしの容姿でモデルが務まるかっ!!」



ちょっと大きな声でいうと、



「………無自覚……。」


ボソッと柚莉が言った。



だけど、あたしには届いてなくて、わからなかった。


「えっ?なんて言った?」


もう一度聞こうとしても、『なんでもない』っていうから、そのまま聞けなかった。





「なら…明日は10時にスタジオ入りだから。9時頃柚莉ん家に行くね。」



「わかった。」



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それで、電話を切った。