「無理っ!!あたしにモデルなんて…。」



「なんで?」


「だってド素人だよ!?
撮影の“さ”さえ知らないのに。」


柚莉は、自信が無いのか、さっきより小さな声で言ってくる。



「…しょうがないよ…依頼人が、あたしたちの写真をじいちゃんの部屋で見て、『是非、この女の子を!!』って気に入っちゃったんだもん。」


あたしがいうと、電話のむこうでは泣きそうな気配…
「うぅ――――なんであたしだけなの?杏樹も、やろうよ。」