「…なるほど。

陸…アンタ苦労するわね…。」




彼女さんが返す。



ますます意味がわからない。







「えっと…ちゃんと会うのは、初めてよね…?」



首を傾げる彼女さん。


「はい……」


「初めまして!

うちの陸がお世話になってます♪」



ニッコリと笑顔で言われた。



「いえっ……そんな……」


あたしは俯いた。





「はいっこれ…!」


とケーキの箱を渡された。



「あ、ありがとうございます。」


ぎこちなく笑うあたし…




全て片付いて、呪詛もなくなったのに



胸の痛みが取れない。



笑顔の彼女さんを見ると、息が苦しくなる。