地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪




片口に顔を埋める陸。



「……ごめんなさい。」





小さく陸に謝った。





「……血まみれで倒れた時………

本気で心臓止まるかと思った。」



「ごめんなさい………」



陸は優しいから、相当心配掛けたんだと思った。





さらに抱きしめられる。



「…本当に杏だよな?」


耳元で聞かれて、頷いた。


「はぁー……やっと帰って来た………」


安心したように息をつく。



「…………………。」


黙ってされるがままのあたし。





「あの後…大変だったんだからな。」


「…あの後………?」



「杏が、意識失った後だ。」






陸が倒れた後のことを話し出す。