片口に顔を埋める陸。
「……ごめんなさい。」
小さく陸に謝った。
「……血まみれで倒れた時………
本気で心臓止まるかと思った。」
「ごめんなさい………」
陸は優しいから、相当心配掛けたんだと思った。
さらに抱きしめられる。
「…本当に杏だよな?」
耳元で聞かれて、頷いた。
「はぁー……やっと帰って来た………」
安心したように息をつく。
「…………………。」
黙ってされるがままのあたし。
「あの後…大変だったんだからな。」
「…あの後………?」
「杏が、意識失った後だ。」
陸が倒れた後のことを話し出す。

