衝撃が収まった頃には クロノスは居なくなっていた。 「………終わった?」 辺りを見渡すが 先程まであったまがまがしい妖気は一掃されて 心地良い風が頬を撫でた。 「柚莉っ…!」 部屋の入口に向かうと 疲れた表情の柚莉が横たわっていた。 「…杏樹…?」 あたしに手を伸ばしてくる。 「う…っん……!…あたしだよ…!」 視界が歪みながらも、手をしっかりと握った。 「…柚莉?……帰ろうか……?」 「うんっ……」 泣きながら頷いた。