奴が触れたところから、熱が奪われていく。 細胞が壊死していく感じ だが、奴の手は止まらない。 『…それならそうと、頼めば良いものを…………』 ペロッと舌で自分の唇を舐める。 『…もういいぞ…?』 ニヤニヤ笑うが、あたしはその顔さえ見ない。 『おぉ…! 豊かな林檎の実が二つ………! 本当に、滝本には勿体ないほど…』 そういうと あたしの胸に顔を埋める。 『甘い……甘い………!』 愉しそうに笑い声をあげる。 「…………………。」