「ふーん……送る。」 「うん……へ?なんて言った?」 ボソッと言った返事に相槌を打ってしまった。 「…だから送るって。こんな暗い中じゃ危ねぇだろ。」 あたしの方に振り向いて言う。 「大丈夫だよっ!まだ結構明るいし。」 あたしはブンブンと手を振って断る。 「不審者いっかもよ?」 「誰があたしなんかを襲うもんですかっ!」 ハハッと笑って言う。 ちょっと悲しい気もするけど…。