だから 絶対に帰さないといけないよね……! 重い体を引きずりながら、足を進めた。 しばらく歩くと 大きな洋館が姿を現した。 壁は煉瓦で、全体的に古い感じだ。 上を見上げると、バルコニーがある。 間違いない………… 占いで、見た洋館だ。 大きな玄関の扉は、開けられており 迷わずに、中へ入った。 一階の中央には、大きな螺旋(らせん)階段があった。 かなり上まで続いてる。 この館の一番上にクロノスはいる………! 確信がある訳じゃない、ただあたしの陰陽師としての直感が告げる。