地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪


男の顔は、人間が出来る表情じゃないっ!!



こいつらも妖怪だ




起き上がろうとしたら、


鉈(なた)を肩に思いっ切り振り下ろされた。




ザクッ……


皮膚を裂かれて血飛沫が上がる。



「―――――!」


悲鳴も出ない。



息も絶え絶えで、あたしは唇だけを開閉させる。




『血だ!血だ!…力を奪えっ!!』



地面に押し倒されて、男達があたしに群がる。




二人が腕を押さえ、もう一人があたしの上に跨がる。



ビリッとシャツを破き、あたしの肩に流れる血を嘗める。




「―…さわ…ん…ないでっ…!」



背中と肩が痛みと熱を持つ。



体の内側から焼けるようだ。