男の顔は、人間が出来る表情じゃないっ!!
こいつらも妖怪だ
起き上がろうとしたら、
鉈(なた)を肩に思いっ切り振り下ろされた。
ザクッ……
皮膚を裂かれて血飛沫が上がる。
「―――――!」
悲鳴も出ない。
息も絶え絶えで、あたしは唇だけを開閉させる。
『血だ!血だ!…力を奪えっ!!』
地面に押し倒されて、男達があたしに群がる。
二人が腕を押さえ、もう一人があたしの上に跨がる。
ビリッとシャツを破き、あたしの肩に流れる血を嘗める。
「―…さわ…ん…ないでっ…!」
背中と肩が痛みと熱を持つ。
体の内側から焼けるようだ。

