陸がいる方を見る。
複雑な表情をしていた。
「…？…どうしたの？」
近付き、聞いてみた。
「………本当に行くのか？」
「…うん。柚莉を取り返して来るから…ね。」
小さく微笑む。
“大っ嫌い”と告げた日から、初めて陸に向かって笑った。
眉を下げ、唇を噛む陸。
「……陸。」
小さく名前を呼んだ。
「ん…？」
優しく聞き返してくれる。
あぁ……やっぱりあたしはこの人が好きなんだ。
優しい声を聞いただけで、安心出来る。
だけど、
これも最後だね……？
最後だから
伝えても良いかな………？
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陸がいる方を見る。
複雑な表情をしていた。
「…？…どうしたの？」
近付き、聞いてみた。
「………本当に行くのか？」
「…うん。柚莉を取り返して来るから…ね。」
小さく微笑む。
“大っ嫌い”と告げた日から、初めて陸に向かって笑った。
眉を下げ、唇を噛む陸。
「……陸。」
小さく名前を呼んだ。
「ん…？」
優しく聞き返してくれる。
あぁ……やっぱりあたしはこの人が好きなんだ。
優しい声を聞いただけで、安心出来る。
だけど、
これも最後だね……？
最後だから
伝えても良いかな………？
