地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪




ノロノロと顔を上げた。






「…………松沢理事長」




そこにいたのは、

この学園の理事長……


松沢 玄一郎だった。



「……柚莉はどうした?」


「…申し訳ありません、…妖怪に連れさらわれました…」




下を向いたまま、答えた。



「……何故だ…何故、柚莉を守れなかった!?」



「…っ…申し訳ありません…」


「なんのために、柚莉を君に任せたのだっ!」



「………………っ!」




歯を食いしばり、涙を堪える。





すると、


あたしの前に誰かが入って来た。





「…理事長。

お言葉ですが、彼女は必死にやっています。」




「…滝本君か………」



理事長があたしの前にいる陸に目を向けた。