地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



「―…っ!よくも柚莉にっ!!」



お腹の底から低い声を出した。



『…では、パーティー会場で良い返事を待っている。
………時間になれば

こちらから迎え入れてやる。


その代わり…必ず一人で来い……他に連れて来れば、娘の命は無いと思え!』




言った瞬間



奴を強い風が包む。



影響範囲は広く、あたしも思わず目を腕で庇う。



ガラスの砂が舞い上がり、体に強い衝撃となって襲う。





「…柚……莉……!」



名前を呼ぶが、目も開けられない状態



「杏樹!」



風の中から微かに声が聞こえた。












風が収まる頃には、




奴も柚莉も、居なくなっていた。