地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



「っ……杏っ!」


あたしの状態に気付いた陸が駆け寄って来た。




あーあ…とうとう内臓まで侵され始めてる。



手の平についた血を見ながら思った。




『やるなぁ…さすがは神崎……


……本当に、その力が欲しい。


どうだ?俺の嫁になれ。』




「「…はあ!?」」




陸と同時に声を上げた。




『お前の霊力と魂は、人間の一億人分ある。



だから…お前と結ばれれば、俺に力が入り、世界最強になるんだ!』





「………………どっかの誰かさんより……変態だね?」



そう言って、隣の陸を見る。




「…俺だって言いたいのか?」




思いっきり頷く。




「…ひぃ……!」



ガンつけて睨まれました。


ヤ〇ザみたいっ…!