「っ……杏っ!」
あたしの状態に気付いた陸が駆け寄って来た。
あーあ…とうとう内臓まで侵され始めてる。
手の平についた血を見ながら思った。
『やるなぁ…さすがは神崎……
……本当に、その力が欲しい。
どうだ?俺の嫁になれ。』
「「…はあ!?」」
陸と同時に声を上げた。
『お前の霊力と魂は、人間の一億人分ある。
だから…お前と結ばれれば、俺に力が入り、世界最強になるんだ!』
「………………どっかの誰かさんより……変態だね?」
そう言って、隣の陸を見る。
「…俺だって言いたいのか?」
思いっきり頷く。
「…ひぃ……!」
ガンつけて睨まれました。
ヤ〇ザみたいっ…!

