地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪


体から力が抜け、教科書を落とした。



手すりに捕まる事さえ、忘れて下に落ちる。




フワッと飛んだみたいな感じ




ってか…今更攻撃!?


勘弁してよぉ〜〜……(泣)



体調不良の時にするなんて………卑怯だぁーーー!!



あたしは意識を失い



そのまま下に……転がり落ちた。





「「キャーーー!!?」」



周りから悲鳴が上がる。









ズサァーーーーー………




「っー……いってー……!」




小さく呻き、杏樹を受け止めた。




「大丈夫ですか!?」



抱き上げ、顔を覗き込む。


気を失っているらしく、反応はない。





怪我がないか確かめた。



幸い何処にも怪我はなかった。