体から力が抜け、教科書を落とした。
手すりに捕まる事さえ、忘れて下に落ちる。
フワッと飛んだみたいな感じ
ってか…今更攻撃!?
勘弁してよぉ〜〜……(泣)
体調不良の時にするなんて………卑怯だぁーーー!!
あたしは意識を失い
そのまま下に……転がり落ちた。
「「キャーーー!!?」」
周りから悲鳴が上がる。
ズサァーーーーー………
「っー……いってー……!」
小さく呻き、杏樹を受け止めた。
「大丈夫ですか!?」
抱き上げ、顔を覗き込む。
気を失っているらしく、反応はない。
怪我がないか確かめた。
幸い何処にも怪我はなかった。

