地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



上にいた矢田さん達から声がした。




あの“矢田さん”です
前に呼び出しを喰らった…



あれからは何もなかったから安心してたんだけどー…



「取りに行って来るね♪」


タタタッ………


矢田さんが降りて来る。





すれ違った時………







「……アンタ、ホントに邪魔。目の前から消えて。」



小さく、でもはっきりと言われた。



「…えっ……?」



下を見ていた顔を上げる。





ドンッ…!!!!





グラッ……………





「えっ…!?」




一瞬だった。





矢田さんにお腹を押された。




階段の踊り場に片足を乗せた所だったから

一気にバランスを崩した。


「身の程をわきまえなさい」



ニヤッと矢田さんが笑う。