上にいた矢田さん達から声がした。
あの“矢田さん”です
前に呼び出しを喰らった…
あれからは何もなかったから安心してたんだけどー…
「取りに行って来るね♪」
タタタッ………
矢田さんが降りて来る。
すれ違った時………
「……アンタ、ホントに邪魔。目の前から消えて。」
小さく、でもはっきりと言われた。
「…えっ……?」
下を見ていた顔を上げる。
ドンッ…!!!!
グラッ……………
「えっ…!?」
一瞬だった。
矢田さんにお腹を押された。
階段の踊り場に片足を乗せた所だったから
一気にバランスを崩した。
「身の程をわきまえなさい」
ニヤッと矢田さんが笑う。

