「…っ…!…くっ…」 うめき声を上げ顔をしかめる。 堪らずに手を握ると 柚莉はあたしの手に爪を食い込ませた。 「―…っ!」 血が出るぼど強く。 この痛みがあたしの調伏によっていつまでか変わってくる。 「あんっ……じゅ……た…す…けて……!」 途切れ途切れに言う柚莉。 目を閉じ呼吸を整えた。 静かに目を開く。 「…死なせはしない。絶対に護る。」 小さく呟き、手で印をつくる。 心の中である決意をした。