見開かれたままの杏樹の瞼が、大きく震えた。
「死………?」
じいちゃんが頷く。
「呪詛を仕組んだ奴らを調伏出来れば、痛みは全て消える…?」
あたしはじいちゃんの目を真っ直ぐに見ながら聞く。
「もちろんじゃ」
その言葉を聞いて、あたしは目に溜まった涙を拭う。
「…じいちゃん。
あたしが、呪詛の根源の奴らを調伏する。
絶対に見つけ出して…柚莉を苦しめるもの全て、消滅させる―――――」
あたしは静かに…抑揚のない声で言った。
じいちゃんは、この家を取り巻く障気の浄化と柚莉の両親への説明のために、出て行った。
部屋には二人きり

