地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

――杏樹Side――




翌朝


学校へ向かう。



今日もぴりぴりした一日を送ると思うと……憂鬱だなぁ―…





学校に着いたら、まず寝るの



今のあたしは、少しでも睡眠時間を確保しないと……ぶっ倒れること間違い無し…。




机に伏せていると

「神崎さん、大丈夫?」


と、決まって上田君が聞いてくる。



それに返事をしながら


“いいから、眠らせて!”

とオーラでアピールする。



そうすると

大体去って行ってくれるんだけど。





今日はあたしから教室を出ることになった。








ブーーッブーーッ……



あたしのケータイが鳴る。



「誰…?」


ディスプレイにはじいちゃんの名前があった。