地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

『『『っ!!!!』』』



全員顔が引き攣るのがわかった。



「知ってるなら教えて?」



安心させるように、ニコリと微笑んだ。





『…黒くて大きな翼だろ?……この前見た。』


『俺も…なんかニヤニヤ笑いながら話してた。


パーティーがなんかって…』


「パーティー?」



聞き返すと頷く。



『何か……もう下ごしらえをしなきゃなって……


真っ黒いモヤの中に入って行った。』



下ごしらえ…?
意味わかんない……



『そいつら……血のニオイがしたよ


絶対人間や俺達仲間を喰ってる。』



別の雑鬼が話し出す。




血肉を好むってこと…?




あたしの知らないところで何かが起きようとしてる。


絶対に阻止しなくちゃ…!