地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

足や腕、首…


色んなところに抱き着いてくる。





『だって…


『『『怖いんだもんっっ!!!』』』



一斉に声を揃えて叫ばれた。




息ピッタリ……(笑)




それからもそれぞれに喋り出す。



………うるさい……




「…何か言いたいなら、一人ずつ喋って」



ぴしゃりと言い付ける。





『『『はい。』』』



抱き着いていた雑鬼達が、離れていく。





あたしは一同をぐるりと見回す。




カタカタと震えているのを見て、雑鬼達は何かを知ってるに違いないと確信した。




「ちょっと聞きたいんだけど……


黒くて大きな翼をもった男達知らない?」