家に帰り、自分の部屋に篭る。
科学でダメなら……
非科学でいくしかないよね!
机の中から道具を出す。
深呼吸をして目を閉じ、精神を統一させる。
―――――――――――――――
道具に手をかざしながら頭の中に映像が浮かぶのを待つ。
―――…………見えた!
黒い霧………靄(もや)がかかっている感じ……
大きな……建物……家…?
アンティークな感じ……
全体的に古い洋館…かな?
大きな扉が開き、誰かが中に招き入れる。
…………身長が高い…黒い服も着てる?……
廊下を進み、一つの部屋に入った。
……ブチッ!…………っ!?
パチッと目を開ける。
“見えた”映像は途中で途切れた。