地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

「―…っ止まんないんだもん」



手で拭おうとしたら、陸に掴まれた。



そのまま指を絡める。



「えっ…?」




驚いて陸を見る。



「俺が止めてやるよ…」


小さく呟いたと思ったら




温かい唇が重なった―……



「ん…」



触れるだけのキス―…


離したと思ったらまた重なる。



何度も角度を変えながら繰り返す。



「ふっ……」



絡めた右手が熱くなって…力が入る。





夏休みぶりのキス……





陸の右手に引き寄せられ繰り返す。





何度もするうちに止めてた息が苦しくなった。




それがわかったのか、一旦陸が唇を離す。




あっ…離れちゃった……



もの足りなさが残る。





すると………



「杏…口開けろ…」